2010年5月7日
株式会社ソニー・ディスクアンドデジタルソリューションズ(社長:ディーター・ダウム、本社:東京都品川区)は、特殊な材料や製造技術・プロセスにより極めて偽造が困難なリップマン型ホログラム※1に、1枚毎に異なる個別ID情報をホログラムとして記録可能な独自のホログラム量産技術を開発しました。この個別ID情報付きのホログラムは、クレジットカードや各種ICカード、正規品認証シールなどに用いることで、模倣品・偽造品対策用途において従来よりも強固なセキュリティ性能を発揮します。
さらに、ホログラム製品の原版制作・量産だけでなく、インターネットを利用した個別ID情報の真贋判定を迅速に行うための認証サーバーシステムの運用を計画しているほか、個別ID情報を利用した顧客情報管理や製品管理といったサービス提供も視野に入れたビジネスの開拓を目指します。
当社は今後、この個別ID情報付きのホログラム製品をソニー製品の正規品認証シールとして導入をすすめるとともに、外販向けのサンプル出荷を本年5月より開始します。
ホログラムに対して観察者が相対的に、左右に動くと滑らかな立体画像・動画像が見え、縦方向に動くと個別ID情報が見えます。



昨今、クレジットカードや各種IDカード、紙幣などに加え、様々な製品での模倣品や著作権を侵害する海賊版が生産・販売される問題が拡大しています。模倣品・偽造品の製造技術も年々進化しており、その対策強化として、より高度なセキュリティ性能や迅速で正確な真贋判定を可能にするホログラム技術の需要が急速に高まっています。
今回開発した個別ID情報付きのホログラム量産技術は、ソニーの光記録技術とデジタル画像処理技術を基盤に長年技術開発に取り組んできたものです。また、その量産化・品質管理などには光ディスクの製造技術が応用されています。原版制作設備、量産設備、記録材料などの厳重管理など、これまで著作物の複製事業で得られたノウハウを活かし、信頼性の高いホログラムの製造・販売事業を展開してまいります。また今後は、アニメーションや実写映像の動画像を記録できるリップマン型ホログラムの特性を生かし、広告や販促物向けなどの新たなアプリケーションの開拓にも取り組んでいく予定です。
従来のリップマン型ホログラムの量産は、マスターホログラム(原版)を光学的に複製するコンタクトコピーといわれる手法で行われていました。この手法では、同一のものを大量に複製することは可能ですが、一枚ずつ異なる情報をホログラムとして記録することはできません。
今回、開発した光記録の量産製造装置により、量産工程において原版画像に個別ID情報をホログラフィックに記録することに成功しました。当社はこの技術を使って、最大21桁の暗号化された固有ID情報が記録されたホログラムの量産を行います。
マスターホログラム(原版)には、デジタル画像処理により1枚のホログラム上に100コマ以上の画像記録が可能な、ホログラフィック・ステレオグラム技
※図はイメージ。実際の見え方とは異なる場合があります。



上記1、2の技術を組み合わせることで、横方向に動かすと滑らかな動きのある立体画像、縦方向に動かすと個別ID画像というように、見る方向を変えると異なるコンテンツが再生されるようなホログラムを量産製造することが可能となりました。
これにより、ホログラムの不正複製が一層困難となり、模倣品・偽造品対策用途において従来よりも強固なセキュリティ性能を発揮します。
※図はイメージ。実際の見え方とは異なる場合があります。



個別ID情報の真贋判定を迅速に行うための認証サーバーシステムの運用を計画しているほか、個別ID情報を利用した顧客情報管理や製品管理といったサービス提供も視野に入れたビジネスの開拓を目指します。